復興への道のりの端緒にもつけず、未だ行方不明者の捜索と、避難所への物資輸送に追われています。今回の地震は、未曾有の大災害で日本有史始まって以来のものといえるでしょう(おそらく)。阪神大震災の時は、少なくとも近県のダメージはこれほどなかったわけですからね。複数県にまたがるこれほどの災害に、どう的確に対処すればいいのかはおそらく誰もわからないはず。
昨日書いたように、やはり救助活動を一体運用、統一指揮をしている機関はないようですね。死者数の発表は各県警本部長ですしね、やはり各県がそれぞれに対策本部を置いてその上級機関はないようです。
政府の対応に関して、あ~だこ~だは冒頭に述べた理由であまり言いたくありませんが、一つだけ明確に失敗したと思うのは原発対応です。徐々に避難区域を拡大するのではなく、最初から20kmなら20kmと設定すればよかったのです。
「最悪のシナリオを想定する」
というのは、危機管理の鉄則でしょう。それが当初は、「安全だが不測の事態、万が一の事態に備えるため」として3kmとした範囲が、今度は同様の理由で20kmなどというのはどう考えてもおかしい。もちろん、様々な想定外のトラブルによって余儀なくされたことでしょうが、そもそも「想定外」に備えるのが危機管理なわけですから、今回の対応は全くそれをなしていないということになります。
今度は予備自衛官まで動員するらしいですが、人数だけ集めればいいってものではないと思います。もっと自衛隊艦艇や在日米軍の艦艇、中には強襲揚陸艦もきているらしいので、それを被災した海岸部に上陸させ、海から人を運んで救助活動にあたるとか、そういうことができないのでしょうか。
さて、「計画停電」とは名ばかりの「無計画停電」で首都圏は翻弄されました。おそらく政府はすべて東電という民間企業にそれを任せ、その事後通告を受けただけだと思います。これも明確な失点ですね。だいたい、被災地の避難所まで停電させるとは一体どういうこっちゃ?これなども政府からの指示がなかったことの証拠だし、昨日の鉄道の運行の混乱なども東電の通告を政府が承認し、それを鉄道各社に前もって伝えてなかったのでしょう。あ、これで政府の明確な失敗は2つ目だ・・・。
「日本人とは驚嘆すべき国民だ」
今日もまたベルツの言葉で締めくくりましょう。頑張れ!
今日はここまで。
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