ふとしたことから、GDP成長率の国際比較を見てみました。
驚きました。1990年から2000年までの10年間の成長率平均をみると
アメリカ:5.55%
日本 :4.38%
フランス:0.69%
ドイツ :1.85%
イギリス:3.85%
で、日本は健闘しています。バブル崩壊後の10年間ですからね。
しかし、続く2000年から2010年までをみると
アメリカ:4.08%
日本 :0.63%
フランス:8.06%
ドイツ :6.47%
イギリス:4.39%
となっており、日本の成長率の低さが際立っています。アメリカは、何だかんだいっても、成長しているし、他の諸国も1990年からの10年間の低成長を次の10年間で挽回していることがわかります。
お隣の中国、韓国をみると正直、厭になります。
1990年から2000年の10年間は中国11.47%、韓国7.76%、続く2000年から2010年まではそれぞれ17.41%、7.18%となっており、日本一国だけの凋落がより目立つ形となります。
日本一国のみの、このような低成長の原因までは調べていませんが、簡単にいえることは1990年からの10年間は、日本はアメリカの言いなりに総額で430兆円もの公共投資を行ったこと。この10年間で日本の財政は急激に悪化していくのですが、景気を下支えしたことは確かなようです。
同じように2000年からの低成長は、小泉内閣による公共投資の削減が大きいとも考えられます。前にここで紹介しましたが、
平成不況の原因となったマクロ経済政策の失敗を顧る事はせずに、不況の原因を「構造改革」「規制緩和」と日本の産業システムやら国民性にまでそれを押しつけたことによるのでしょう。
小泉純一郎やら竹中平蔵やらは未だに一定の人気があるように思われますが、この事実を見つめてもなお、国民は彼らが絶叫した「構造改革」だの「規制緩和」だのいう言葉のまやかしに目を覚ますことはないのでしょうか。
ホントにまずいぞ、この国は。
今日はこれまで。
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